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金子典生

忘れられない言葉


秋は展示のシーズンということで、友人知人に先輩方や巨匠まで、色々な展示におじゃまして、沢山の刺激を受けております。その中でも、今年3月に急逝された、安西水丸さんの2つの展示を観に行ったとき、13年前に通っていたパレットクラブ(イラストスクール)での日々を、強烈に思い出しました。

パレットクラブは、第一線で活躍するイラストレーターの方々が、週代わりで講師として登壇し、生徒の課題を講評するスタイルで、授業が行われていました。毎週あこがれのイラストレーターの方々に会えるというだけで、それはもうドキドキワクワクの日々でした。水丸先生は、それこそ10代の頃から憧れているイラストレーターの方だったので、講師として訪れるその日も、緊張とワクワクでいっぱいでした。何かの本で読んでいた通り、トレードマークのしわしわのシャツで現れた水丸先生は、いざ講評が始まると、それはかなりの辛口批評で、ボクの課題もケチョンケチョンでした・・・。かな〜り落ち込みつつも、お話し出来る機会は中々ないので、授業後のバータイム(その頃のパレットクラブは、授業後に1階にあるバースペースで、その日の講師とお酒やお茶を飲みながら会話が出来た。)では、勇気を出して隣に座り、色々とお話をさせていただきました。その時にかけていただいた言葉の数々は、なんとも印象深く、不思議な励ましと勇気をいただきました。

あれから13年、もし今のボクのイラストを見ていただけたとしたら、何と講評して下さるのか?なんて想像したものの、今もきっと、ケチョンケチョンなんだろうな。

数々の素敵な作品と、忘れられない言葉を、本当にありがとうございました。

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